スカートで行く、インド

北海道情報と毎日のアウトプットブログ

先週退院、昨日絶対安静が解けた〜
実生活も病院漬け、その上日記でも病院の話を続けるのも辛気臭いかなと思いつつ尻切れトンボもなんなので続きを。

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この前は”フランスの高度医療環境?うーむ…”で終わっていたが、ではどの辺が”…”なのか。

フランスは病院に限らずどの分野においても徹底的な分業体制でシステム(会社・病院等)で成り立っている。分業体制のメリットは専門性が高まる、効率が良くなるという点が挙げられるが、そのメリットを最大限に生かすためには関係者の間で情報共有を徹底しなければいけない。しかし元からそれが苦手な国民性だし(伝言類はまず伝わってない、預けた書類はすぐ無くす)モチその国民性は病院でも変わらない。担任教師から親への連絡帳をずさんに扱う小学生のようなミスを平気でやる。
まあ、理由が違うだけで日本でもありそうな(本来のシステムのメリットを最大限に生かせないまま、途中の仕組むがグダグダ)ことではあるが、その顛末といったらもうね・・

・3週間前に検査結果で交通事故による脳の損傷が判明していたのに、検査の人が医者に言い忘れていた。
・医者と看護師の連携不足でお互いの伝言をキャッチボールしているのを待っている間に家族の面会時間が終わる。
・検査当日準備して病院に向かったはいいが病院側が検査自体を忘れており、結局検査の実施が当初の予定より一ヶ月半も伸びた。お約束だけど検査結果の通知もまた一ヶ月伝え忘れる。

これ、匿名の報告でもなんでもなく身内(夫の家族)に2011年4〜9月に本当に起こったこと。
じゃあこういうの目の当たりにして「やっぱり日本ってすごい!」ってなるかというと、そう単純なものでもなさそう。
身内の医療従事者にこの話をすると、フランスの医療が遅れているというのは聞いたことがないからそれらの(ど素人である私の)話を聞いたところで、一概には何とも言えないなあ、と。特にヨーロッパ圏の先進国における予防学や薬の処方や研究については日本より進んでいる分野が多い、とのこと。
なのでここで”フランスの医療とは”と掘り下げるのは止めておきます。
しかし率直な感想とはしては、自分の身体をこの国に委ねることはできないわ。少なくとも持病持ちにはムリ。
というのもこのあと私自身が7月に、日本だと1,2日、長くても一週間(平日中の通院になるから実質5日間)で処置をしてもらえそうなことをパリで一ヶ月半待ちという経験を実際したのである。それぞれ病気には様々な治療・進行パターンがあると思う。私のは治療に一秒一分は争うものではないけど一日一週間の争いにはなる。おまけに薬の投与から効果が出るまで一ヶ月〜3ヶ月を要するので、先を見越して毎月治療にかかる。
フランスの専門医には渡仏前から病状を報告し、治療の了承を得て万全の準備をしていった。実際現地での治療の内容も良かった。しかし不満な点は毎月診療日のドタキャン、そしていつもと同じようにドタキャンされた7月に予約し直そうと電話をすれば虚しく響く「バカンスで不在です。9月に再度予約のお電話をください」のアナウンス。おーまーえー

長くなるので、また今度。