スカートで行く、インド

北海道情報と毎日のアウトプットブログ

私の大きくなるお腹をみて母親が
「自分の娘のお腹が大きくなるなんて不思議…」
なるほどどんなにイキがったって私も母親から生まれてきた、いや母親が生んだのが私なんだから、その存在←がまたお腹おおきくしてるって変なんだろ。
でもこういう体験って妊娠に限らず結構ある。当然と言えば当然なんだけど、いざ自分の身に起きると”なんで?”という感情のまま小学生みたいな台詞がポロリと本心として出てしまう体験。

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たとえば妊娠したらつわりがあるっていうのは有名だし、つわりって人によって症状が違うのだけど吐くという行為が伴うのもみんな知ってる。
普段夫は生理とか嘔吐物とかそういうのが生理的にだめなタイプ。パリでは私の採血のときに同席させられてそのあと一時間以上真っ青なままで、見てるこっちが恐かったわ。
つわり始まって一週間、「大丈夫?でもお母さんになったんだから仕方ないよね、がんばってね」みたいな無難な励まし。
けど吐く事が一週間以上続くって、なかなかある体験じゃないわけで。
何日か過ぎたころから私が吐くときにトイレに駆け込むと、ついてきてドア閉めないで!って言って後ろで様子を伺っていた…やさしさというより本当にこんなに吐くものなの!?とちょっと疑い出したらしい。そんなこと聞きたいのは私のほうなんだけど。あとつられて吐かれないか心配だった…
まあ吐くよね。
続く人は分娩時まで続くって言うし。
で、そんなんこんなんで私も日本に帰って本来の自分の治療は受けて一安心した一方、つわりはフランスだろうと日本だろうと続くわけで。だんだん精神力もなくなってきて夫と離れて帰ってきたことに罪悪感を感じてきて(普段ならこういう考えかたってしないんだけど)夫とskypeしては画面の前で私はびーびー泣いてばかりいた。
すると、泣こうが喚こうがどうしようもない、みたいなこと(今回で言うなら妊娠でちょっと心身共にバランス崩れるという状態)は冷血とも言えるほど普段はバッサリ切る夫が、
「元はと言えば自分(女)の中に他人(胎児)がいるという仕組みがおかしい。そんなふうになったら吐いたり、頭おかしくなったり(←表現ひどくてごめんなさい)して当たり前。」
と、つわりやホルモンの影響力に圧倒されているという次元を飛び越え、母体の中に子(胎児)が宿るという哺乳類の繁殖形態レベルで疑問を投げかけてきた。
私は、最近の自分はちょっとオカシイな早く落ち着かないかな?くらいで弱音を吐いていたつもりだったのだけど、言われると確かに人の中に人ができるって結構おかしい状態かも?と、まあそんなおかしな状態だから身体に変調が起きたり精神がコントロールできなくて仕方ないかと思い直した。
実際は、別に胎児を異物とか他人と思う感覚はないから、自分の都合の良いほうで解釈しただけなんだけど。
その割に夫が「風邪ひいていまご飯が喉を通らない。お腹はすくのに食べれないのはつらいね、つわりみたいね」とか「ちょっとお酒飲みすぎて気持ち悪くて少し吐いた。つわりみたいで気持ち悪い」(これは実家の父も言った…)と報告してきて、はっきり言って全然違うと思ったけど、まあ彼なりに自分もできる類似体験を探した結果だしもしかしたら同じかもしれないから、力なく「そうだね」と妥協して肯定する私…たぶん違うけど。
と心の中とはいえ少し意地悪したバチか、少し早い後期つわりが始まった。なかなか一筋縄にいかないのが人体である…夕方18時過ぎて食事を摂ると地獄をみるのでまだ陽も見えるうちから夕食兼昼食を掻き込む毎日です。