急なはなしですけどね。
小学校3年生の男の子が口にした言葉が今でもキョウレツに残っている。
いま思えば貴重なくじ運で好きな男の子と隣の席になり、数週間隣で給食を食べる権利を得た。季節は覚えていない。
給食中のTV放送が終わって画面が校内放送が終わったあと特有の無機質なビデオ1画面に切り替わっていた。
その日天気が良くて窓が開いてたから、白い大きなカーテンがTVの前でフワフワそよいでいた。
意味のない画面を映し続けるテレビと食事中に関わらず大きな白いカーテンが風にそよぐのを不快に感じながら箸が進まないでいるその時、好きだった男の子は言った、
「のえみちゃん知ってる?自殺すると、ずっと白い世界にいなきゃいけないんだよ。」
なんでそんなこと突然言われたかは覚えていない。その時は、ああそうなんだ白い世界にいなきゃいけないんだ、と思った。
当時私は”白”という色に悪い印象もなければ、第一自殺について考えたことはなかったが『自殺すると』『白い世界』とだけ頭にインプットした。
けど私も年を重ねていくと次第に、自分に自殺願望はあったかどうかは別としてニュースでみる話身近で聞いた話で『自殺』という言葉は決して遠くない行為になった。『白』という色は決して悪くないけど『白い世界』に生き続けること非常に耐え難いという想像力もついてきた。
いつしか、生きるか自殺するかではなく、生きるか白い世界で生き続けるか、に自分の認識はすり替わっていった。
ここまで言ってなんだけど、ほんとうは自殺すると白い世界があるかどうかはどうでもいい。
でも、小学3年生の男の子が言った言葉が三十路女になった自分に未だ大きな影響力を与え続けているとすごいなと思う。