スカートで行く、インド

北海道情報と毎日のアウトプットブログ

生後2ヶ月過ぎ、新生児のときから着ていた服が順々にサイズアウトしていった。
手持ちは日本の服とフランスの服が半々だが、着れなくなるのが早かったのはフランスの服。

おむつ替えの慣れないうちは少し手間取ったけど、体温調整が難しい3月生まれの新生児には足つきズボンも、カバーオールも便利でした。
この服はいわくつきの服。
妊娠5ヶ月頃からエコーのたびに不動の「男の子です」診断。フリフリやリボンには特別な思い入れもなかったけど、セレモニードレス的なものを着せたかった。けど同じ男である夫は「男なのにあのドレスは嫌」って言うので、じゃあフランスにいる間にプチバトー(単にこの頃他のフランスのベビー服ブランド知らない)で白くて一番値段高そうなの買ってきてねって頼みました。←今思えばひどいオーダーの仕方
そしてついに息子のベビー用品を持って、妊娠7ヶ月のときに日本にきた夫。
パカッ(カバンを開ける音)
まず肌着的なものや普段着が3ヶ月頃のサイズまで出てきた。そしてついに包装をされた大型の洋服が…
そこで出てきたのが上↑のネイビー系のセット。
かわいいねー、けど白い服は?私の念願のベビードレスに代わる、白い服は?
『これだよ』
「白じゃないけど?」
しかもタグみたらカルフールプライベートブランドカルフールは日本でいうならイオングループみたいなものだと思う。確かに出産大国のフランスだから、ベビー服の質はスーパーのもでもかなり良い。色も30ユーロの以下とは思えない上品さ。
けどさ。
私は密かに着せたかったベビードレスを我慢して、あなたさん(夫)の希望を通したというのに。
だいたい白という色のリクエストさえも叶えてもらえないわけ?
『お母さん(夫の母親)も一緒にいたんだけど、プチバトーで買おうとしたら大きくなってすぐ着れなくなるからスーパーので十分って言われた』
『白もね、子どもはすぐ汚すから濃い色を買ったほうがいいって言われた』
ええとね。
私はとりあえず泣いた。
いくらなんでもこれくらいのことで泣いたのは当時のホルモンの不安定さからきたと、今では思いたいが。
でもさ、自分たちが買うものなんだからさ。
お母さんが、じゃないよ。
私の子なんだから黙って白を買ってこーい。ボンポワン(高級服。ベッカム夫妻が買っていた)の服欲しいって言ってんじゃないんだから、プチバトーくらいでゴチャゴチャ言わないでほしい。
「もーいいよ。私自分で買う。日本で買う。大丸にあるし」
『そんな泣かないで。僕も買おうと思ったよ。でもお母さんが(略)(さっきと同じ理由をリピート)』
はっきり言って私も愚かだけど夫も相当だと思う。
とギャアギャアやっていたら、横にいたうちの母親が「お義母さんが言っていることは間違いなよ。とってもかわいいじゃない」と差し障りないコメント。そのあと夫が風呂に入りまだ不貞腐れている私に「気持ちはわかるけどあちらのお義母さんも正しいよ。何にしろ、気に食わないから自分で買う、っていうのは止めなさい。夫婦間で問題をお金で解決するようになるとキリないよ。」
なんだかんだ出産までこの件については思いだすたびにかなりムカムカしていた。
でもね、いざ生まれたら着てる服っていうのはどうでもよくなったよ。
まず服なんか見てない。まあ良くいえば、存在そのものが可愛いから服の良し悪しなんてどうでもいい。そして現実的に言えば、着せているものを気にする間もないほど時間はあっという間に過ぎてくから、一日一週間一ヶ月。
が、密かに産後もわたしはこの一件が許せなくて、次からそういう場合は再度相談してって念押した(しつこい)
けどやっぱくだらないね。
騒ぎの一因になったこの服も、子が2ヶ月着たと思うと捨てられない思い出の品のひとつになったしね。
どうもありがとう服さんたち。さて、気を取り直して1〜3ヶ月までの服の箱を開けた。

写真の貼り間違えではない。
まったく同じ色のセットをサイズ違いで買ってきたらしい。
『確か緑とか他の色もあったけどね…』
これぞ男の買い物。

せ、成長ぶりが分かってよかったネ、っていう。3ヶ月目前にしたいま、右の服もそろそろサイズアウトしそうだしね。