離乳食を始めるにあたって、フランス式と日本式の離乳食、どちらをとるか?
「ここは日本だ。日本式にやる」ってほど簡単にはいかない。
そういう人もいて良いと思う。親が迷えば、子も迷うからね。
でも私自身はそういう考え方には納得がいかない。理由は簡単。もし逆に私が海外に住んでいるとしてに公共の場ならいざ知らず、ごくプライベートな人間関係でそういうことを口にする人は信用できないから。
というわけで、フランスの母子手帳(すっごい細かい)と育児書、日本の離乳食の本を分析して色々考えた。
[rakuten:book:13119990:detail]
結論としての離乳食云々は最後に書くとして。
今回のフランス式か日本式かを悩んでことで、ものごとに結局絶対的に正しいことは絶対にないということを嫌というほどに知らしめさせられた。いや、絶対的に間違いというのはない、と言ったほうが感覚的に合っているかもしれない。
育児の中でも離乳食は子の体内にモノを取り入れる行為だから、親の好奇心ポリシーその他云々で進めるというより、とにかく安全・安心で無難にいきたいところじゃないですか。頼むからエラーだけは踏みたくない、っていう。
それなのに。
お国違えばそれも同じ先進国でありながら、正しいことどころかエラーさえも違うのですよ。
やってられんわ。
いや、自分の食べ物だったら、やってられんわ、と一食くらいポテチ大袋食べて空腹を満たしてりゃストレス発散にもなって(体に悪いことしてる、悪いわたし、ヒャッハー的な)良いのだけどそうもいかないから。
日本で「コレやりなさい。赤ん坊の体に良いから」とされている食べ物がフランスだと「はあ。そんなものはまだあげるべきではありません、なぜなら…」と納得せざる得ない理由付きで解説されている。それもそれが一品目や二品目じゃないからね。
もちろん逆もありで。
こんなにベストを尽くそうと意気込んだのに出始めからこの調子です。
-
-
-
-
-
- -
-
-
-
-
決定的な違いはスタートから早速わたしたち夫婦を試すのであった。
・米やパスタ、パン等炭水化物を与える時期
日本はどの時期から与えるか?いうよりスタートが10倍粥だが、フランスで推薦されいるのは離乳食開始から2、3カ月くらい経ってからを推薦している。
ちなみにフランスのスタート離乳食は野菜のピュレ、その中でもにんじんの一人勝ち。
そしてもうひとつの決定的な違いは、
・海産物を与える時期
日本だと初期でだしをとるのに昆布、かつお節、しらすから始まり白身魚など。しかしフランスでは海産物自体が離乳食最後。(白身魚でタラなどいうのは日本と同じ)
とまあ挙げればキリがない。収集がつかない。
あまり深刻になっても仕方ないのでフランスの面白離乳食と言えば、とにかくコンポートがやたら推しなところ。
大人にもファンが多い離乳食petit pot(夫も好きで高級版コンポートと呼んでいた)という味が確かなコンポートがあったりなどかなり力が入ってる。自作の場合は途中からシナモン入れたり、バニラ味、キャラメル味の風味付けなどもあり。
あと、おすすめ野菜のアーティチョーク、果物にラズベリーとか書いてあって、日本でこれらをフレッシュな状態で入手するのは難しいしむしろ親の私ですら毎食食べられるなら食べていたいほど。
割と早い段階から、野菜ピュレにオリーブオイル入れたり、バターもok。
離乳食後期にはにデザートにムース・オ・ショコラ(あかちゃん用)など普通に仲間入り。チョコレートを初めとする砂糖メインの食品の解禁時期が日本より早い印象。
話しを戻して。夫は最初にお粥をあげることにかなり抵抗があった。私も悩んだけど、話し合ってここは日本式にお粥をあげました。
次はニンジンのピュレ。が、息子の食進まず。なのでにんじんのピュレに鰹節の出汁を加えたところ食欲旺盛に、という先に説明した理由からも気まずい打開策。
そんな模様で新しい食材を増やすごとに一応夫に報告してからスタート、というチマチマしたことをやっている。
日本の離乳食では粥(米)、パン粥(パン)等炭水化物のあとに、うどん、そうめんというレパートリーも普通に出てくるけど、ただでさえ夫は「そんなに早く炭水化物あげていいの」(息子は初期のなかの後期)とソワソワしているようなので、無理にうどんそうめんを仲間入りさせることもないか、と米とパンは普通にあげているけど基本フランス式に野菜・果物中心でいってます。
南国フルーツ(バナナのぞく)がNGなのは日本と同じ。
あ、キャベツとトマトは日本は初期OKだけど、フランスは後期まで推薦されていない。キャベツはガスが発生しやすいから体の負担がどうのこうのと書いてあるなど。
あ、
[rakuten:book:13119990:detail]
この本自体はとても良いです。作り方の裏技(冷凍方法とか下ごしらえの方法とか)も詳しく、レシピの数も多いので読んでいて楽しい。そしてわかりやすい。
これ一冊あるとまず安心。
と言ってみたものの、ある意味離乳食というのはフランス式日本式以前に母親が最初に手にとる本(人によっては目に入れるサイトなのかな)に運命がかかっていると思うと、なんだか離乳食関係の本やサイトの存在は罪深いというか天の手のようというか。人間の人生の超初期の段階に口にはいるものを左右するのですからね。